低音用スピーカーは一般的なサブウーファーに代えて、左右のリアドアにアディショナル（付加的）ウーファーモジュールの「The Suite Extend-Woofer」を装備しました。これは約150Hz 以下のサブウーファー帯域を受け持つ低音専用モジュールで、前席乗員からの至近距離にあるリアドアの純正スピーカー位置にフィットする超小型サイズを実現。デジタルプロセッサーによる統合制御とも相まって、従来型サブウーファーでは難しいとされてきたフロントスピーカーとの高度な音の一体感を追求しています。またエンクロージュアは専用設計チューニングポートを鋳込んだ完全一体鋳造のアルミダイキャスト製とし、音を濁らせる不要共振を徹底的に排除しながら豊かな量感も追求しました。ユニットには超大型フェライトマグネットによる強力な磁気回路とHAC（ハイブリッド・アラミド・カーボン）コンポジット振動板とを組み合わせたマイクロウーファー=SD-N77R型（選別品）を投入。大型サブウーファーによる低音再生では実現し得ない瞬発力と空気感を聴かせます。

一般的なカースピーカーがドア内やトランクルーム内にスピーカーユニット背面を開放し、その容積をエンクロージュアとして利用しているのに対し、「E-Class Sound Suite」ではすべてのスピーカーユニットを専用のアルミダイキャスト製エンクロージュアに収容したフルエンクロージュア方式を採用。これにより各ユニットが本来のパフォーマンスを遺憾なく発揮し、車体や内装材の共振による音質劣化も根本的に防ぐことができます。さらにこの方式では、信号待ちや静かな住宅街などで気になる車外への音漏れも抑えられるため、周囲への迷惑を気にすることなく至高のサウンドを満喫していただけます^*。

＊音漏れを完全に防ぐ構造ではありません。また安全のため、運転中は適切な音量でお楽しみください。

「E-Class Sound Suite」のシステムの中枢を担うのは、音質・音場補正から最終増幅までを音質劣化のないデジタル領域で遂行するデジタルダイレクトアンプ方式を採用した専用設計のデジタルプロセッサーアンプです。ソニックデザイン独自の「SonoRevive」技術を採用したオーディオインターフェースが純正ソースユニットのアナログ音声信号を高精度に取り出し、特徴的なリアドア用アディショナルウーファーを含む各スピーカーを厳密にコントロール。乗車人員に応じた音場と音質の自動調整、リバースギヤ選択やドア/ウィンドウ開閉と連動して音量が滑らかにフェードイン/フェードアウトするアクティブミューティングといったカーオートメーション機能も、A4サイズ・質量4kgというコンパクトなボディに一体化しています。もちろん、ボディタイプ（セダンまたはステーションワゴン）や内装材（レザーまたはファブリック）によって異なる車室内音響特性の違いも反映させて、車両一台ごとに弊社の専任技術者が音質・音場セッティングを行うことは、他のSound Suiteシリーズと変わりありません。
プロセッサーアンプ本体は、セダンではリアシート後方のパーセルシェルフ内部に、ステーションワゴンではトランクフロアボード下部に専用の取付ブラケットを介して固定され、居住スペースやトランク容量、美観などに影響を与えることなく、また優れたメンテナンス製も確保しています。なお、デジタルプロセッサーアンプの設定はご希望によりチューニングまたはカスタマイズできるほか、将来のソフトウェア・アップデートや機能追加に対応する豊かな発展性も確保しています^*。

＊お客様のご要望に応じたチューニングやカスタマイズ、将来のアップデートや機能追加などの内容と方法につきましてはオーナーの皆様に個別でご案内しております。