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開発思想

すべてのソニックデザイン製品は「音楽を創り、聴くすべての人々に対して、オーディオ技術は常に最善を尽くし、常に謙虚でなければならない」という理念のもと、究極的な音質とビルドクォリティ、ユーザビリティの完全なる融合を目指して開発されています。

シンプル＝理想主義

ソニックデザインが製品開発にあたって最も重視しているのは、物の考え方をシンプルにすることです。お客様にいい音を楽しんでいただくために、ほんとうに必要なものは何なのか。設計コンセプトから使い方に至るまで、オーディオ界の古い常識をすべて削ぎ落として、私たちは目標への最短ルートを一直線に切り拓きます。その結果、エンクロージュア一体型の超小型ワイドレンジスピーカーや、D.S.D.D.（デジタルソース・ダイレクトドライブ）思想を具現化したデジタルプロセッサーアンプなど、世界にも類のないユニークな製品群が生み出されます。ソニックデザインの考える「シンプル」とは、すなわち理想と同義なのです。

精度と純度の追求

しかしながら、理想を現実のものとする道のりは決して平坦ではありません。シンプルなものほど、ごまかしが利かないからです。設計上の理想をひとつひとつの製品へ忠実に反映させるには、桁違いに厳密な生産精度と、桁違いに高い素材純度が求められるのです。そのため、すべてのソニックデザイン製品は、私たちの掲げる音づくりの理想に共鳴し、深く理解する設計者および製造技術者の手のみによって、日本国内でオリジナル開発・生産されています。たとえば、スピーカー用のアラミド繊維振動板は材料にストレスが掛からないよう1枚の素材シートから1個ずつ打ち抜いて成形し、エンクロージュアには精密模型グレードのスライド金型を駆使した超精密一体鋳造を採用するなど、徹底した精度と純度の追求によって、お客様の手に渡るすべての一台にまで等しく最善の品質を貫いています。

真のロングライフ

いかに優れたオーディオ機器であっても、その音質や性能が長期にわたって維持されるかどうかは、実際に使ってみなければわかりません。充分に吟味してオーディオ製品を選ばれる方でも、その再生音が3年後や5年後に変わらず心を満たしてくれているかどうか、最初から思いを巡らせることはあまりないでしょう。しかし私たちは、いつの日か役目を終えて手許を離れていくときの満足感にこそ、オーディオ製品の真価が表れると考えています。すべてのソニックデザイン製品は、車室内などの過酷な環境で長期間使用しても音質や性能の劣化を抑えることを最大限に尊重して開発され、どれほど音質上のメリットが認められたとしても、経時変化が懸念される素材および構造は採用しません。加えて最長5年間の長期保証*を付与し、また将来のオーバーホールや部品交換**にも対応した設計とするなど、長く満足してご愛用いただける真のロングライフを目指しています。