The 44th TOKYO MOTOR SHOW 2015 イベントフォトレポート

2015年10月30日(金)、自動車大国ニッポンを象徴するイベントとして、日本国内はおろか世界中から熱い視線が注がれる「第44回東京モーターショー2015」の一般公開がいよいよ始まった。ソニックデザインは東展示棟1階の「東2ホール」に、「ザ スウィート ラウンジ」を出展。2003年の第37回モーターショーに初出展して以来、2004年の商用車ショーを除いて連続出展となり、今回で7回目を数えることとなった。
黒い縦格子が特徴的な造りは、シンプルながらもひときわ存在感を放ち、ブース全体を通してソニックデザインの品質やデザイン性を視覚的に表現しているかのようだ。一見、黒くて四角い箱に見えながら、角度を変えて眺めていくとその中に潜む「SonicPLUS THE CREST」を搭載したメルセデス・ベンツS550 e long(プラグインハイブリッド)が浮かび上がる。メルセデスとソニックデザイン、その双方の最高峰モデルが組み合わされるパッケージが、ソニックデザインの象徴としてさりげなく顔を覗かせている。また、ブース受付ではソニックデザインの設計思想が凝縮された小冊子「コンセプトブック」や製品カタログ、ソニックデザインが発行するフリーペーパー「Sonic Design Quarterly」などソニックデザイン製品をより深く知るための資料が豊富に用意されている。(※数に限りがあります)

オーバルタイプのスピーカーパッケージを初公開

ザ スウィート ラウンジの外壁に併設されたショーウィンドウには、ソニックデザインの豊富なラインナップが一同に展示されている。メルセデス・ベンツ/BMW/MINI/Audi/トヨタ/スバルの6メーカーに対応する車種別専用スピーカーパッケージ「SonicPLUS」を始め、スバル純正アクセサリーにも採用されるWRX/レヴォーグ用「Sonic Designスピーカーセット」など。製品の特徴やポイントをひと目で確認できるパネルや、動画を見られるモニターもあって、始めて接する方に対しても、とても分かりやすくプレゼンテーションされている。常駐スタッフによる説明を含め、ひとりでも多くの人へソニックデザイン製品を訴える取り組みがそこにはある。
また、テーラーメイド感覚でハイエンドカーオーディオを楽しめるHiFiシステム&コンポーネントも展示されている。不動の人気を誇るデジタルプロセッサーアンプ「Digicore 808i」、プレミアムラインからはデュアル52mmフルレンジドライバーモジュール「D52R」、77mmのスーパーバスモジュール「B80R」が並び、一連の最高峰モデルをより濃密に知るにはまたとないチャンスだ。総じて、ソニックデザインの幅広いラインナップの概要を知り、気軽に相談を持ちかけられる場である。

新製品としては、トヨタ86の8スピーカーに対応したSonicPLUSが並んでいた。さらには、エンクロージュア一体型スピーカーパッケージとして初となる、オーバルタイプのコンセプトモデルも初公開。既存タイプと比べてさらにエンクロージュア容積が拡大されたその佇まいは、オーバルタイプのスピーカーが設定されている車種のオーナーは必見だ。多くの車種用に展開されることを期待して待ちたい。

ショーウィンドウに並ぶ製品たちはあくまで静かに、しかし確固たる意志を持って訴えかけてくる。むやみやたらと派手に彩らず、しかし主張すべき部分は主張する。こうした質実剛健なところが、いかにもソニックデザインらしい。

次世代のモビリティに相応しいソニックデザイン

今回の東京モーターショーは、燃料電池(FCV)や電気自動車(EV)などの次世代エネルギーと、さらには自動運転技術の提案が目立った。自動車メーカー各社がそうした「クリーンで静か、かつ自動運転を含めた安全なる移動技術」と共に注力していたのが「その車内で人間がどう過ごすのか」という部分だった。そのための技術は多岐にわたるが、ソニックデザインはそうした潮流に相応しい組み合わせと思える。「いい音と走る」というソニックデザインの基本趣旨は、たとえパワートレインが様変わりしようとも存分に活かされ、来るべき自動運転社会ではさらに「いい音」が車内に彩りを添えてくれるはずだ。そうした未来への展望を視野に入れつつ、現実的に愛車のカーオーディオの構築に興味を抱く人を含めて、ソニックデザインブース「ザ スウィート ラウンジ」には夢がいっぱい詰まっている。10月30日(金)~11月8日(日)までの会期中、ぜひ会場へ足を運んでみよう。
〈モータージャーナリスト 中三川大地〉

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