イベントフォトレポート

ソニックデザイン リスニングキャンプ韓国 イベントフォトレポート

「ソニックデザイン リスニングキャンプ」は、お客さんとお客さん、お客さんと販売店、お客さんとメーカー相互間の純粋なコミュニケーションの醸成を目的とした新しいタイプのミーティングイベントとしてスタート。そのリスニングキャンプが、去る5月25日(日曜日)に石川県白山市の「かんぽの郷 白山尾口」駐車場 特設会場で開催された。今回で3度目となるが試聴可能車両の参加者は約100台から約250台へと拡大し大盛況であった。

今回のリスニングキャンプのコンセプトは、「いい音と走る」というカーオーディオの原点に戻り、実走行による現地調査を重ねて開催地を選定。大自然と快適な自動車道路に恵まれた「白山国立公園」への道のりは、特に首都圏〜近畿圏などから出かけたユーザーにとって、新鮮で思い出に残るドライブになった模様。大阪や愛知から道程は白山連峰や日本海という大自然を車窓から眺めながら約2時間の行程と、ファミリーや恋人とのドライブにも最適なシチュエーションである。

関東方面からだと関越自動車道→上信越自動車道→北陸自動車道と走り約8時間。途中、軽井沢、長野をへて妙高サービスエリアで一休み。自然と自然になれる妙高山麓、百名山「妙高山」を臨み癒やされる。山といえば2016年の8月11日から「山の日」という祝日がスタートする。13番目の祝日となり世界でも一番多いらしい。
北陸自動車道に入ると日本海が垣間見え、妙高山麓の里山に思わず立ち寄りたくもなる。有磯海サービスエリアでランチタイム。富山湾の魚は日本一旨いので、魚津へ立ち寄り下道したいところだが道を急ぐ。

長距離移動に重宝するのがデジコア808iである。CFにお気に入りの曲を8時間分書き込んで出発する。家族で話が弾む前半はBGMとしてクラシックを。尾高忠明/札幌交響楽団のSibelius Symphonies Nos.1 & 3やGrieg & Sibeliusがお奨め。BGMでもしっかり鳴らしてくれるのがSonic Designのコンポーネント。話に疲れた頃に、息子にはB'z、韓流派の妻には東方神起(?)を用意。みんなが寝ついた後に選んだ曲は、森麻季の「4つの最後の歌」と「日本の歌〜花は咲く」。樫本大進のベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」。そしてサイモン・ラトルの「ストラヴィンスキー:春の祭典」と「ラフマニノフの合唱交響曲「鐘」&「交響的舞曲」を。おまけにChet Baker In Tokyo。ドライブ用に選曲し「コンピュレーションアルバム」の制作を含めてカーオーディオは楽しいものだ。「いい音と走る」に最適なデジコア808iとTHE CRESTであった。


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ソニックデザイン初の海外イベント

「ソニックデザイン リスニングキャンプ」は、Sonic Designのカーオーディオ製品を装着した個人オーナーがそれぞれ愛車を持ち寄り、試聴や情報交換などオーナー同士のコミュニケーションを図っていただくことを主な狙いとしいるので、ご自身の愛車を他の方に聴いてもらい感想やアドバイスを求めたり、Sonic Designを装着した他の方のクルマを聴けたことは、このイベントならではの貴重な体験となったはずだ。
今回もSonic Design認定のユーザー代表プレゼンター「ソニックアンバサダー」による愛車試聴会が実施された。これは、Sonic Design製品を装着した個人ユーザーのなかからソニックデザインが選定した「ソニックアンバサダー」が、愛車を参加者の皆様にプレゼンテーション形式で聴かせてくれるというもので、今回も試聴待ちの列が出来ていた。
その他、ソニックデザイン製品認定販売店のデモカーも出展していたので、日頃なかなか聴く機会のない他店のデモカーのサウンドを体験したり、自分の趣味に合ったカーオーディオショップを見つけることができたかも。もちろん、ソニックデザインが誇るメーカーデモカーの試聴コーナーも設けてあったので、最新のリファレンスサウンドを楽しむことができた。
当日は希望者を対象に、カーオーディオ評論家によるサウンドクリニックも実施されていた。愛車の音を試聴したうえで、よりよい音へのアドバイスを行ったり、カーオーディオに関する質問や相談などに直接答えてくれるので毎回応募多数。とにかく、カーオーディオの楽しさを存分に味わえた「ソニックデザイン リスニングキャンプ3」であった。
〈竹内 賢治〉

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埼玉県に居するオートブラストは、サウンドコンテストへの参加やスキードライブ等を計画し、お客さん達と目的地までの道程も色々なゲームなどを楽しんでいる。ソニックデザイン リスニングキャンプ3の案内が届き、コンセプトが「いい音と走る」とあったので、思い出に残るドライブを企画してユーザーを勧誘しようと計画したという。今回はお客さんに事前にお奨めの「白山国立公園」への大好きなドライブをするとき聴きたい10〜12曲収録のミュージック集を作ってもらい回収。それを誰のモノか判らないようにホルダーを作り「コンピレーションアルバム」を制作。7人が応募してきたが実際の参加者は3人。お客さんの気持ちを酌みアルバムは7名分で製作。帰社してからどのホルダーが良かったか人気投票を行い7名を表彰するという。長距離ドライブを良い音を聴きながら走ることは疲れず安全運転に繋がるからだ。

コンピレーションアルバムはSDカードで配布したという。リスニングキャンプに向かう日に参加車の各々にクイズ形式で渡したという。例えばAさんへの指令は、嵐山パーキングの電話BOX裏に指令書とSDカードが貼り付けてあるから回収しそこからゲームをスタートせよ。Bさんには甘楽パーキングのドリンクコーナー裏に指令書があるから回収しここからゲームを開始せよ、という感じだ。お客さんは本当に貼ってあるか等々ドキドキもので回収し集合場所へ。クイズに答えて導き出した集合場所は松本城、集合時間は9時30分。お客さんを楽しませるためには金曜日の夜にいちばん最初に出発した代表の小笠原さん。ドライブミュージック集のSDカードと司令書セッ トを各参加者が受け取れるように別々の場所に仕掛けておくなど楽しさへの努力を惜しまないようだ。

オートブラストの小笠原家族と3台のユーザーカーによる6名の楽しいドライブが始まった。当然下道である。まず野麦街道梓湖にて撮影会と昼食。高山市内にて古い町並みを散策、上高地を抜けて白川郷へ。所々に決めたスポットで写真を撮りあったりして楽しむ。また、車窓に飛び込んでくる山々や里山に感動し立ち止まりまた写真をとる。勿論、カッコいい写真コンテストも実施する。綺麗な風景とお気に入りの音楽を高音質で楽しむ。大自然に恵まれた「白山国立公園」への道のりは、新鮮で思い出に残るドライブとなった模様。音楽と大自然とを楽しむという何と贅沢なドライブであろうか。19時半頃に「かんぽの郷 白山尾口」に到着。温泉に浸かり明日のイベントへの鋭気を養ったようだ。お疲れさま。

ソニックアンバサダーに参加するため、大阪から家族揃ってドライブしてきたKさんご一家。Kさんはカーオーディオ歴7年という。セレナに乗り換えた時にソニックデザインというメーカーを知りカーオーディオに目覚めたという。搭載スピーカーはSonic Designで2+1システムを構築。フロントスピーカーは、UNIT-N52Nワイドレンジドライバー・モジュールはAピラーに埋め込み、UNIT-N70Nドアウーファーモジュールは純正位置インストール。サブウーファーはツインドライブのSW-77Rを採用。SD-T25トゥイーターも搭載しているが現在は使っていない様だ。様々なジャンルの音楽でも聴いていてリラックスできたり、楽しく聴けることを目指してチューニングしているという。ソースユニットはルームミラー型CFプレーヤー、2機のDSP搭載DACでシステムコントロールし、5機の70Wモノアンプでドライブしている。

「かんぽの郷 白山尾口」までの道程で聴いてきた曲は、今回アンバサダーとして参加するに当たって、過去2回のリスニングキャンプに参加されている方々の年齢層の確認や、ショップの協力のもと誰でも聞き覚えがある曲を選び、それを聴いてきたらしい。中学生の息子さんと、小学生のお嬢様には飽きないようにお気に入りの曲を集めたCFと、携帯ゲームを持参させたという。奥様への配慮は…………。元々家族も音楽が好きなので、自然とカーオーディオに興味を持って理解してくれていて、今回のドライブも楽しみにしていたとのこと。

道中は子供たちの大好きな「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」やKさんの大好きな平原綾香のJupiterなどを聴きながら走行。聴き疲れの無いシステムで、音楽を聴くことでリラックスして安全運転だ。事前にPCで各サービスエリアのB級グルメ情報を調べ、多賀サービスエリアで表面がコーンフレイクでパリパリとした「近江牛カレーパン」と、串刺しにされた「肉巻きおにぎり・チーズ入り」を頂いたとのこと。とても美味しかったですよ。と、楽しげ。これからも家族揃って「いい音と走る」を楽しみたいとにこやかに語ってくれた。

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[デモカー出展認定販売店]

福島県からメルセデスのAクラスで参加したユーズダイナー四倉店。搭載システムは2ch+サブウーファーをDigicore 808iでコントロールするシンプルな構成。フロントスピーカーは純正位置にD52N、サブウーファーはB80Nをシート下に設置。メルセデスのシート下フロアには設置出来ないのでシートに吊り下げている。振動などにも対応させガッチリと組み込んでいる。クルマの質感を壊さないシステムデザインを心がけているという。音源をフロントにまとめたので繋がりの良い音調を実現。オケの低音が心地よい。

お客さんに徐々にステップアップして欲しいという新潟県のサウンドファクトリーユーは、メルセデスEクラスを展示。搭載システムは純正位置にUNIT-N100N、AピラーにUNIT-N55N、ラゲッジにサブウーファー、ラゲッジサイドにデジコア808iと言う構成。サブウーファーは積層合板に8本のSD-N70N取付部とポートを開け、同じサイズで何枚も作り積み重ねてプレスすることで、一体成形エンクロージュアを構築している。フロントのD52N化を計画中とか。サブウーファーが効いてオケの地を這う様な低音が楽しめた。

手軽で良い音を提案したいと新潟のステップアップレーシングが持ち込んだのはトヨタ・アクア。搭載したシステムはフロントは純正位置にUNIT-N70R、AピラーのUNIT-N52Rを加えて2ウェイを構築。ラゲッジのサブウーファーはオリジナル。SOUND NAVIと3機の2chアンプでドライブしている。SD-N77Rを8本積んだオリジナル・サブウーファーは、ワンタッチコネクタープラグでスピーディーに脱着が可能だ。スピーカーの存在感を極限まで消した自然に入っていける音づくりを目指した音調は、伸び伸びと歌うヴォーカルが魅力。

新潟県のソニックプラスセンター新潟は、SonicPLUSのハイグレードモデルを搭載したプリウス G'sを展示。使用ユニットはフロントにTBM-1877Ai、ラゲッジにTBM-SW77iサブウーファーを2本搭載。SOUND NAVIの内蔵アンプとDSPでコントロールしている。注目したのがユニットの性能を引き出すオプション。ステンレス製の取り付け&シールドである。音楽性を重視したジャンルを問わず楽しめる音づくりを目指したサウンドは、平原綾香のアルトが心に染みわたる感。

埼玉県からメルセデスのAクラスで参加したオートブラストは、シンプルイズベストとはこういう事だというシステム構成で感動のサウンドを構築したという。フロントは純正位置にD52Nフルレンジ、ラゲッジにはSW-77Nサブウーファーとデジコア808iがインストールされている。D52Nはコーン紙を出来るだけグリルに近づけたいと内張を強化して取り付けている。低域も程良く利いてヴォーカルは艶やかで、キレの良い繊細なサウンドを再現。

千葉県からトヨタ 86で参加したサウンドワークス。コンセプトは「走りとサウンド」の86は、ロールバーやDigicore 808iを搭載している。フロントスピーカーはAピラーにUNIT-N52Nトゥイーター、ドアにUNIT-N100Nを設置。エンクロージュアを組み2本のSD-130Nサブウーファーをインストール。エキゾーストノートを含めて音楽を聴きたいとモノアンプを5機追加。ロードノイズに負けないようにローエンドの量感を持たせ全体のバランスを図り、マフラー音に負けない両エンドと厚い中域でヴォーカルや余韻が楽しめる領域へ。

クルマの資質を損なわない取り付けと、システムの特性を最大限に引き出すことをモットーにシステムデザインを心がけている山梨県のクレアーレはメルセデスのCクラスで参加。搭載システムはフロント純正位置にD52N、リアトレイにサブウーファー、そしてデジコア808iでコントロールする。リアトレイを切ることなく8本のSD-N70Nを搭載したサブウーファーとフロントの繋がりに苦労したようだが、D52Nが熟れたので奥行き感や広がりが自然に聴こえるように調整したことでオーケストラを楽しく聴けた。

音楽の魅力を存分に引き出す遊び心を大切にするオーディオショップ「ベイシス」は、お客さんの理想の音楽と空間を追い求めているという。デモカーに搭載されたシステムはフロントにD52R、ラゲッジに2本のTBE-SW77i、ラゲッジサイドにデジコア808iとハイエンドへの登竜門と言える構成。低域から高域にかけてバランスを重視した音創りは、森 麻季の4つの最後の歌ではオーケストラとソプラノが融合して奏でる旋律の美しさとスケールの大きさ、深い低音にもぶれずソプラノが染みわたる。

地元、石川県から参加したサウンドクリエイト金沢。デモカーのメルセデスのCLAクラスには純正然としたストックインストールが施されている。搭載システムはフロント純正位置にD52Nデュアル52mmフルレンジドライバー・モジュール、シート下に2機のB80Nサブウーファーをインストール。デジコア808iはリアトレイのラゲッジと使い勝手も重視。エージングを終えたD52Nの高域は伸びやかで突き抜ける感。森麻季のヴォーカルはクリアで伸び伸びと歌い刺さることも無く、オルガンは最低音まで軽快に沈み音楽を描き切る。

大阪府から参加したSOUND21のデモカー、メルセデス E classはシンプルなシステムを提案をしている。搭載されたシステムは専用設定PREFIX212のPREFIX212Fフロント用を純正位置に、サブウーファーのB80Nはリアシート部だがリアトレイに変更予定だ。長年培ったノウハウを活かし、お客さんの好みをいかに汲み取り反映できるかをモットーとしているとか。音のエネルギー感と余韻を大切にし、帯域が広くバランスの良い音を目指した音調は、オーケストラの重心の低さや広がりや空気感、深い余韻を描き切りヴォーカルは実存的だ。

大阪府から参加したソニックプラスセンター大阪のデモカーはAudi TT。SonicPLUSの売りは無加工で取り付けられ最大3時間で音が出てくることだという。同店は老舗のプロショップとしてカーオーディオ愛好家に広く知られる「SOUND21」が運営を担当し、そのノウハウがクイックピットでの作業にも活かされている。搭載スピーカーはトップグレードのSP-TT(仮称)。スピーカー交換のみで音を良くするというサウンドは、純正システムで駆動され、輪郭のしっかりした締りのあるクリアな音で音楽のニュアンスをも再現する。

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山梨県から愛車のレガシィで参加のMさん。自慢は前回はSW-77Nを4本搭載していたが、今回はB80Nを4本搭載したことだという。しかもエンクロージュアを創り込みSD-77Nを2本インストールしていたフロントはTHE CRESTの3C-P30-77Wに変わっている。ドアミラー裏にはUNIT-N55Nが埋め込まれている。デジコア808iでコントロールしたサウンドは、音楽性や余韻の豊かな低音はフロントとの繋がりも良く、高域もスムーズに伸び、何でも聴けるという感。

三重県から参加したHさんのMARK Xには、THE CRESTの3C-P30Lが純正の如く収まっている。Aピラーの付け根部分を抉りガイドを付けてトゥイーターのUNIT-N55Nを埋め込んでいる。J-POPを中心に音楽を楽しんでいるHさんは、ゆとりのある低音と独特な音色の中高域に満足気であった。サブウーファーはSD-100Nをワンオフエンクロージュアで設置されている。ソース系はデジコア808i、取り付けてまだ2ヶ月。日々エージングが進んでいるので半年後が楽しみだ。

家族で参加したKさんは愛車のセレナにSONIC DESIGNで3Dシステムを構築。UNIT-N70Nウーファーは純正位置に、UNIT-N52NはAピラーに埋め込んでいる。サブウーファーはSW-77Rを採用。これをドライブするのは5機のモノアンプ。ソースユニットはルームミラー型CFプレーヤーとしDSP搭載DACでコントロールしている。周りはデジコア808iだらけなので人とは違うシステムにしたかったという。広い車室に深く沈んだオルガンと伸びやかなヴォーカルが染みわたる。

色々な地域の人と触れ合えて楽しかったと語るNさんは、音楽は好きだがオーディオは初心者だという。アンプの意味も分からずに、軽量だというデジコア808iを下さいとショップを訪ねた。4本積んでいたサブウーファーを2本のB80Nに変えたことが自慢だ。フロントステージはD52N、システムはデジコア808iでコントロール。B80Nに変更したことにより、ロードノイズも気にならず、オープンでも音楽が楽しめるので、ハードロックから聴く曲も変わったと楽しげだ。

石川県からWISHで参加したTさんは、ルームミラー型CFプレーヤーを核としたシステムをデジコア808iに変更したと嬉しげに語る。搭載システムはフロントにD52N、サブウーファーのSW-77Nはシート下に移設。音源がフロントに集結したことで繋がりの良いサウンドを実現。低音は軽快に沈み、ソプラノはとげとげしくも刺さること無く伸び伸びと歌う。男性&女性ヴォーカルを楽しむTさんには最適なチューニングと言える。弦楽器やピアノの音調はナチュラルだ。

以前はフーガにThe Suite PREFIX216のスピーカーをカスタムインストールしたほど音に拘るMさん。そのシステムをメルセデスに移設。SD-N52Nを4本使用したUNIT-PX216FとUNIT-N55Nでフロントを構築。SD-N77Nを4本使用したUNIT-PX216Wサブウーファーはリアトレイにインストール。システムをコントロールするデジコア808iはラゲッジサイド。システムが描くのは解像度の高い音調。音に厚みがあり弦楽器の胴鳴りをも描く感。ヴォーカルは伸びやかにセンターで歌う。

愛知県からアルファードで参加のKさんが自慢したいことは、音源(スピーカー)がフロントに完結していること。サブウーファーがシート下にあるので音の一体感と繊細な音調を実現。搭載するスピーカーは、フロントにThe Suite PREFIX219のデュアルウーファーとUNIT-N55Nトゥイーター、2本のB80Nサブウーファーはシート下にインストールされている。システムをコントロールするのはデジコア808i。両エンドは軽快に立ち上がり中域も厚く空気感を語れる音調だ。

愛車のメルセデスに荷物が積める、運転しやすいなど、クルマの性能を壊すことのないストックインストールで、良い音を目指したのは大阪府から参加のAさん。搭載システムはフロントの純正位置にD52Nを設置。2本のサブウーファーB80Nはラゲッジ両サイド。デジコア808iでコントロールされたサウンドは、サブウーファーの位置が遠いが、オルガンはローエンドまで軽快に沈み、ソプラノは伸びやかに歌う。Aさんの大好きなヴォーカルは見事なチューニング。

みんながDigicore 808iなので愛車のBMW 1 Seriesに、DSP搭載DACを核としたシステムを構築したのは、大阪府から参加のEさん。ソースはルームミラー型CFプレーヤーで5機のモノアンプでシステムを駆動。搭載システムは2ch+サブウーファー。フロントはUNIT-N70N+UNIT-N52N、サブウーファーはUNIT-130Nが2本。自分好みにコツコツとステップアップしてきたというサウンドは、低域が少し遅くも深くオーケストラの量感もこなし、ヴォーカルは伸び伸びと歌う。

デジコア808iをグローブボックス下に設置することでケーブルが短くでき、トランクも広くなったと喜ぶゴルフ好きのSさん。愛車のBMWはエンクロージュアでなくても良い音を実現。フロントステージはSonicPLUS SP-E90F改77N。純正位置にSD-N77FミッドとSD-T25トゥイーターを設置。SD-130Fサブウーファーも純正位置に2本収まっている。坂本冬美の「また君にに恋してる」を聴くとヴォーカルに引き込まれる感。低音が大好きなSさんは低音改革を計画中とか。

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[ソニックデザイン・リスニングキャンプに参加して]

希に見る雰囲気のよさ!これぞ大人のためのカーオーディオイベント - オーディオ評論家 黛  健司

ソニックデザイン・リスニングキャンプも第3回目を迎え、今回は会場を石川県白山市の「かんぽの郷 白山尾口」に移して開催された。この場所は関西方面からのアクセスもいいことから、従来の開催地である山梨県「笛吹川フルーツ公園」まではちょっと遠いと尻込みしていた、関西や中京方面からの参加者も多かったようだ。今回も私は「サウンドクリニック」を担当したが、従来の参加者とは明らかに異なる「ショップ構成(分布)」となっていたことに興味を惹かれた。

今回は9台のクルマのサウンドを聴かせていただいたが、いろいろと考えさせられることが多かったのも事実。まだ取り付けたばかりで、幸せの絶頂にいるオーナーに現実を突きつけるような野暮なことはしたくないので、なるべく私が魅力的と感じた部分を評価して差し上げたが、インストール/チューニングを手がけたショップには猛省を促したい。前回のリスニングキャンプ「サウンドクリニック」講評でも述べたが、ほぼすべてのクルマが、低域再生に関して、なんらかの問題を抱えているのが気になった。

特に最新のB80Nサブウーファーを搭載したクルマにそれが顕著だった。残念ながら、いずれのクルマもこの超弩級サブウーファーの能力・性能を、十全に引き出しているとは言い難い。むしろ、あまりの高性能に手を焼いているとの印象すら受けた。最低域まで充分にレンジが伸びていることは判るのだが、明らかにサブウーファーのレベルが高すぎるクルマや、本来の分解能の高さが発揮されていないため、低域の質感の正確な再現に問題を抱えているクルマが多かった。B80Nサブウーファーは、深々とした、どこまでも伸びた、量感タップリの、それでいて躍動感の感じられる、ひと言にして言えば「表情豊かな低音」を奏でてくれる筈だが、クリニックしたクルマからは、そこまでの音を聴くことが出来なかった。いずれのクルマもB80Nを装着して時間が浅いため、今後のエージングによって、音は大きく変化していくだろう。しかし、それはそれとして、たとえ「新品状態」のユニットを使っていても、もう少しチューニングには留意して欲しいものだと、それぞれのクルマのインストール/チューニングを担当したショップには苦言を呈したい。

お客さまは、いままで聴いてきた音に比べれば、圧倒的にクォリティアップしているので、満足されている方が多かったが、「いまの音は発展途上で、まだまだよくなりますよ」とはっきり申し上げたことも再三ではなかった。単なる自己満足に浸るのではなく、自分のクルマの音がどの程度のレベルにあるのか、さまざまなクルマを聴いてみることが肝要だと思う。その意味でも、新たなシステムを組み込んだオーナーにとって、まさにリスニングキャンプは理想的なイベントなのだ。ソニックデザインの装着車を、これだけ数多く、一度に聴けるチャンスなど、他にはないのだから。特に、御自分が利用しているショップ以外のデモカーや、他のショップのお客さまのクルマを聴くと、新たな発見が多いことと思う。

今年10月ころには、会場を関東に戻して、第4回リスニングキャンプが開催される予定と聞くので、今回、いろいろと問題点を指摘させていただいた参加者の皆さんは、ぜひ、リターンマッチに挑戦していただきたいものだ。

第3回リスニングキャンプ開催概要

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